都会の象徴新宿、その魅力は歌舞伎町抜きには語れません。
喰うか喰われるか、あの独特のヤバい雰囲気が何とも言えません。
客引きの口車にまんまと乗せられる
歌舞伎町を歩いていると、早速客引きに声を掛けられました。
「お兄さん、この後はどちらへ?」
僕は無視して歩き続けます。
「ピンサロ、ヘルス、ソープ、どれがお好みですか?」
中々しつこい。
歌舞伎町には至る所に、「客引きはボッタクリです。絶対について行かないでください。」という看板が置いてあります。そもそも新宿区では客引き行為はNGなのです。
まあそんなこと、この無法者達には関係のないことですが。
しつこく話しかけられ続けられること10数メートル、せっかくの新宿、敢えて危険に飛び込んでみようという、余計な冒険心が芽生えてきました。
そして、とりあえず話を聞いてみることに。聞いた話を要約すると。
- 自分は無料案内所のスタッフである。
- 料金は追加料金無しのポッキリ価格で良い。
- 新宿の風俗にはAV女優も在籍していて、ピンからキリまで価格に合わせて選び放題。
- デリバリー型のお店よりも、店舗型のお店のほうがトータルでは安い。
- 客引きを通せば、特別価格でサービスを受けられる。
- VIPコースにすれば本番行為も可能(これに関しては丁重にお断りました)。
- パネル指名のお店よりも実際に女の子と話して選べるタイプのお店の方がオススメ。
- 決してボッタクリではない。
そんな説明と共に、在籍する女の子の写真をチラリ。確かにカワイイ子が揃っています。
60分で15,000円ポッキリ、失敗してもたかが知れています。本当にカワイイ子が出てくれば儲けもの、思い切ってついて行くことにしました。
途中、VIPコース(本番可能)をしきりに勧められましたが、それに関しては丁重にお断りました。紳士たる者、きちんとルール(法律)の範囲内で愉しむべき、というのが僕のポリシーです。
出てきた女の子はなぜかアジア系
歩くこと2,3分、とある雑居ビルに到着しました。どうやらお店はその中にあるようです。エレベーターを待っていると、そのお店のキャストでしょうか、階段から女の子数名が降りてきます。ラリっているかの様な謎のハイテンション、若干嫌な予感がします。
彼女らを横目にエレベーターに乗り込みます。
ほどなくしてエレベーターが停止、どうやら目的の階に到着したようです。客引きの男が店員を呼ぶと、店員がやってきた。
お会計は前金制。料金は15,000円と聞いていたので、20,000円を渡すと、お釣りとして4,000円返そうとしてきた。おいおい。
金額が間違っている旨を伝えるとあっさりと了承、もう1,000円返して貰えました。
客引きの男はこの時点でフェードアウト、遂に入店です。
お店の中は、田舎のキャバクラの様な雰囲気(行ったことはないですが)。やや暗い店内はテーブルと椅子があちこちに置いてあります。
向かって左側には女の子たちが固まっています。どの女の子も携帯を構っていて態度が悪い。心の中で「失敗した・・・」と呟きます。
右側では、他のお客さん(3人くらいのグループ)が女の子たちと盛り上がっています。
(なるほど、ここで女の子とお話をして、気に入った子にサービスを受けるというわけか。
なんとなくシステムを理解しました。
僕も奥の席に誘導され着席、早速女の子がやってきます。
女「オニイサン、コンニチハ。ヨロシクネ^^」
明らかに日本人じゃない雰囲気。思わず聞き返します。
僕「どこの国の人ですか?」
女「ワタシ、マレーシア。オニイサンハドコカラキタノ?」
僕「名古屋からです」
女「ナゴヤ、イイネー。コノマエ、イッテキタヨ^^」
僕「何しに行ったんですか?」
女「スキーダヨ^^」
僕「はあ、そうですか」
女「オニイサン、オサケノム?」
僕「いいえ、水で結構です。(あー、早く帰りたい)」←既に気分は萎え萎え
女「ワタシモ、オサケノンデイイ?3,000円ダヨ^^」
僕「え?お金取るんですか?さっき15,000円払ったんですけど。」←ちょっとイライラ
女「アタリマエダヨー。ミンナハラッテルヨ。ノモノモ^^」
僕「ちょっと考えさせてください」←完全に後悔している
女「ノモノモ^^」
この辺で大体状況が掴めてきました。15,000円ポッキリなんて嘘で、女の子のサービスを受けるには、まずは女の子たちにお酒をご馳走して、仲良くなる必要があるようです。
こんな調子で、女の子が変わる度に酒代を払っていたら、支払金額はとんでもないことになってしまいます。
被害は最小限に食い止めたい
(これがぼったくりの手口か・・・)
頭をフル回転させ、この状況をどう打開すべきか考える僕。出した結論は・・・
(何が悲しくて初対面のアジア人に自腹でお酒を飲ませないといけないのか。既に払った15,000円は惜しいが、ここは被害を最小限に食い止めることを最優先に考えよう。)
既に支払ったコスト(いわゆるサンク・コスト)とこれから追加で発生するであろうコストを天秤にかけた結果、これ以上傷口が広がる前に店を出ることにしました。
僕「ちょっとトイレ言ってきます。」
女「エッ??トイレハアッチダヨー。」
そうと決まれば荷物を纏め、さっさと席を立ちます。そして入口にいる店員のところへ。
店員「お帰りいただくのは結構ですが、当店としては、まだ何のサービスも提供していません。先ほどの15,000円は紹介料(仲介料)ですのでお返しできません。」
僕「はい。15,000円は諦めます。」
そして、エレベーターに乗り込み、店を後にしました。
またもや客引きに声を掛けられる
店を出て数メートル歩いたところで、違う客引きに声を掛けられました。たった今ぼったくられたばかりで、もうお金はないと伝えると、その客引きも笑っていました。
「お兄さん、まんまとやられちゃいましたね~。ちゃんと案内所通しました?」
なるほど、思い起こせばさっきの客引き、案内所のスタッフだと言いつつ、案内所ではなくお店と直接やり取りしていた様でした。むむー。
目の前の客引きの話を要約すると、
- 無料案内所を通さない客引きはボッタクリの可能性が高い。
- さっきのお店は無料案内所からも紹介するお店であり、ボッタクリ店ではない。
- さっきのお店でサービスを受けようと思うと、更に15,000円くらいは必要だった。
なるほどなるほど。勉強になりました。
まとめ①今回遭遇したぼったくりの手口
今回僕が遭遇したぼったくりは、路上の客引きによるものでした。
客引きは、ポッキリ価格と偽りお店に連れて行き、後からこっそり店側からマージン(紹介料)をいただく。
お店はお店で、正規の料金を客に請求する(僕はすぐに退店したため、この分の金額は発生しませんでした)。
今回のお店については、普通のお店(明らかなぼったくり店ではない)だということでしたが、おそらく入店前の客引きと客のやり取り(15,000円ポッキリで追加料金は発生しない、という説明)は知っているはずです。だからこそ15,000円を受け取っていますし、はっきりそれは紹介料だと言っているのですから。
そう考えると、お店側も完全にグルです。
今回の手口:客引きと風俗店がグルになって、本来払う必要のない紹介料を掠め取る
まとめ②ぼったくりに合わないための対策
- 路上の客引きには絶対について行かない。←一番大事
(上級者向け)危険を承知でついて行くなら・・・
- 客引きが無料案内所のスタッフか、きちんと確認する。
(まずは無料案内所まで同行して話を聞く) - これから紹介してくれるお店がどんなお店か、きちんと確認する。
(「こんなカワイイ子が在籍しているよ~」って見せてくれたお店のホームページと、実際に連れて行かれるお店が違う、なんてことがあります←僕もこのパターンでした) - 客引きとの口約束はあてにしない。
(入店後彼らは姿を消します。文句を言おうにも後の祭りです)
僕は見事にボッタクられましたが、皆さんは僕の失敗体験を参考にして、安全に大人の遊びを愉しんでください。
次回歌舞伎町に行く機会があれば、果たして無料案内所を利用すれば、安全に風俗で遊ぶことができるのか、を検証してみたいと思います。
今回15,000円と引き換えに、滅多に遭遇できない貴重な(危険な)体験をすることができました。ある意味支払った金額分の体験は、できたのかもしれません。